2021.2.22(Mon)
宝塚歌劇団 星組公演
「ロミオとジュリエット」
at 宝塚大劇場
観劇してきました。
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観てきました。
「ロミオとジュリエット」!
宝塚歌劇団としては、8年ぶり、5度目の再演だそうです。
「ロミオとジュリエット」をこの目で観られる日が来るだなんて、感動です。
実は(?)宝塚歌劇団の中でいちばん好きな演目が「ロミオとジュリエット」なんです。
何がきっかけだったのか失念してしまったのですが、友人から2013年の月組公演時の映像を見せてもらいまして。
素晴らしい音楽の数々に惚れ込んでしまい、20回は観ました。1幕だけ。
(笑。人が亡くなるストーリーが苦手なので……2幕は2回くらいしか観ていません)
今回、星組で「ロミオとジュリエット」をされると聞き、これは絶対に観たいと、頑張ってチケットを取りました。
友人に教えてもらいながら、なんとか、今日の立ち見のチケットを1枚手に入れることができました。
平日でしたが、もう観劇の日程に有給を合わせていくスタイルです。笑
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友人に言われて初めて気がついたのですが、
今日、初のひとり宝塚でした!
しかも。
今日で、全組観劇をコンプリートしました!
6歳の時に観た月組にはじまり、22年かけてコンプリートしました。
コンプリートを目指していたわけではないのですが笑、まさかコンプリートできる日が来るだなんて驚きです。
⭐️有沙瞳さん
はじめての星組だったのですが、おひとりだけ前々から存じている方がいらっしゃいました。
池田泉州銀行イメージキャラクターの有沙瞳さんです。
有沙瞳さんは前々から一方的にお名前とお顔を存じていたので、いつか劇場で拝見したいと思っていたので、念願叶ってうれしかったです。
しかし配役。。。
きれいな方なのに。。。乳母て。。。!
いや、乳母、大好きです。大好きですけども。
乳母て。。。!
と思っていたのですが。
有沙瞳さんの乳母、とーーーーーっても素敵でした。
改めて観ても、いちばん好きな登場人物は乳母かもしれません。
⭐️楽曲が素晴らしい
このようにいろいろな角度から念願、そして偶然にも個人的に記念すべきことの多かった「ロミオとジュリエット」ですが……もう最高の一言に尽きます。
体感9割が歌で占められている正真正銘のミュージカルですが、楽曲のすべてが素晴らしいです。
どなたが作曲されたんでしょうか。拍手喝采を送りたいです。
オープニングの「ヴェローナ」から大好きな楽曲なので、目の前で聴けて号泣。
「ロミオとジュリエット」は、モンタギュー家の青とキャピュレット家の赤の対比が印象的ですが、そのコントラストが象徴的に使われていてとても美しいです。
振り付けもどれも美しく、視覚的に飛び込んでくる色彩のコントラストもあいまってとても見応えがあります。
シェークスピアの古典にもかかわらず、ギターの入ったロックアレンジが多いのも意外でした。
振り付けにもヒップホップの要素があるのでは?と思うような衣装もあったりとても意外でした。
すごくかっこよかったです。
好きな曲を挙げようと思いましたが、全部好きでした。
選べません。
1曲1曲がどれも素晴らしく、1曲1曲が終わる度に物語が悲劇へと向かっていくので曲が終わるせつなさと悲劇へと向かう苦しさで心が削られました。笑
⭐️礼真琴さん
そしてロミオ役の礼真琴さん。
はじめましてで、お名前しか存じなかったのですけれども。
THE ロミオ。
ロミオのロミオたるロミオ。(?)
とても素敵でした。
わたしの中に潜在的に存在したロミオ像が、そのまま現れたかのような。
少年のようなピュアさを持ちながらも、モンタギューを率いるリーダーシップや力強さを合わせ持ったロミオでした。
そして、何よりも、圧倒的な歌唱力に驚きました。
「僕は怖い」すさまじい迫力でした。
たったひとりで歌っているのに、劇場全体に帯のように歌声の圧が広がる感覚というか。
音の風圧がすさまじかったです。圧倒されました。
また、礼真琴さん。
純粋に かわいいです。笑
わたしは安物のオペラグラスしか持っていなくて、ピントを合わせるのが下手すぎてオペラグラスで観るのが苦手なのですが、今日たまたま
「恋人を探していた」
の銀橋のシーンでオペラグラスを使っていて。
ロミオが銀橋の下に降りて隠れるシーンがあるんです。
その時のロミオの茶目っ気たっぷりな表情。
え。かわい。
ズキューンズキューン、と周りが撃ち抜かれている銃声が聞こえました。笑
わたしもたまたまオペラグラスで観ていなければ銀橋下の表情なんて絶対に見えないので危なかったです。笑
この歌声でこのかわいさは反則すぎる。。。
⭐️舞空瞳さん
そしてジュリエット舞空瞳さん。
美しかったです。
歌声もとても素敵でした。
ロミオと話しているときに、
「ジュリエットさま~~~」って言う乳母にだんだん苛立って、
「すぐ行くってば💢💢💢」
って完全に語尾に💢💢💢って絵文字ついてたの笑いました。
ロミオに向ける表情との違いも見たかったです笑
⭐️トップコンビのおふたり
トップコンビのおふたりの歌声が素晴らしくて、「Aimer」はめちゃめちゃ泣きました。。。
エーーーメーーー(T_T)
また、ダンスもすさまじかったです。
フィナーレでタンゴ?を踊ってらっしゃったのですが、、、
舞台上にたった2人しかいないのに、それを感じさせない舞いでとても美しかったです………。
あと、細かいことなんですが、仮面舞踏会でロミオとジュリエットが落としてしまったマスクを拾うのですが、それぞれお互いのマスクを拾ってしまい、
「反対やん」
と思っていたら、銀橋でまた出会えたときにマスクをきちんと交換しているのを観てなんだかときめきました。笑
⭐️オーソドックスな舞台美術
宝塚はプロジェクションマッピングなどを用いた現代的な舞台美術が大きな魅力で、歴史ある劇団なのに、どんどん新しい美術を取り入れているところが大好きです。
宝塚に来ると、最新鋭の舞台美術に触れているんじゃないかという気になりますし、次々と変わる舞台セットは眺めているだけで楽しいです。
今回は、古典ということもあってか舞台美術がオーソドックスだったのが印象的でした。
プロジェクションマッピングや背景の映像といった派手な演出はなく、基本的には床が回転する大道具とシンプルな幕のみ。
幕が閉まっているだけの空間で宝塚の演技が観られるのはなかなかない気がして新鮮でした。
⭐️2幕
わたしが「ロミオとジュリエット」を好きな理由はひとつ。音楽が素晴らしいからです。
音楽が好きで1幕だけを何度も観ていたので、1幕は夢に見たベストライブが目の前に!!!という感じだったのですが、2幕の曲は覚えていない曲が思っていたよりも多くて自分でも驚きました。
しかし、すべてが名曲なのにはかわりありませんでした。
振り付けもとてもかっこよかったです。
赤青の群舞は視覚的にもとても映えて美しいですし、総合芸術の結晶!という気がします。
2幕は
- マーキューシオ死ぬ
- ティボルト死ぬ
- 情報の入れ違いでロミオとジュリエットの悲劇が起きる
- モンタギューとキャピュレットが和解を目指す
という要素しか覚えていなくて、なぜ、悲劇が起きてしまうのかをずっと考えながら観てしまいました。
ロミオに毒薬を売ったのは死…?のようですが、手紙を託された主はどうして手紙を持ったまま去ってしまった(ように見えた)の!!!
もっと頑張ってよおおおおおおお
神父はせめて乳母とベンヴォーリオには事実を話してくれてたらよかったのにいいい
それかあと5分はよ来てよおおおおお
眠るジュリエットの横でロミオ待っててよおおおお
などなど、言い出すときりがありません。笑
でも、ロミオとジュリエット死なんことには終われないし(非情)、天国?愛の世界?で舞う2人は幸せそうだったので、天国で幸せになってくれるならこの終わりもいいのかな、と思いました。
「Aimer」がすべてを真っ白に包んでしまう包容力のある曲だからこそ、そう思ってしまうのかもしれません。
神秘的ですごく美しい楽曲ですよね。
⭐️
星組「ロミオとジュリエット」素晴らしかったです!
ほーーーんとに、行けてよかったです!
チケットの取り方教えてくれたお友だち、ありがとう!
このご時世でチケット争奪戦は大変ですが、とてもとてもおすすめです。
⭐️余談 わたしが娘役さんに惹かれるわけ
ここからは余談です。
12月から3ヵ月連続で宝塚大劇場を訪れているのですが、わたしはいつも娘役の方に惹かれます。
今日、帰りに花のみちをひとりで歩きながらなんでかな~?と考えていたのですが、ひとつの結論にたどり着きました。
わたしは、おそらく、娘役の方を
“努力を重ねて夢をつかんだ20代女性のロールモデル”
として、憧れをもって観ているのだと思います。
そのきっかけは、月組の「ロミオとジュリエット」の映像を初めて観たときだと思います。
当時の娘役トップスターは、愛希れいかさんでした。
ちゃぴさんは、わたしと年齢がひとつしか変わらないのに、若くして娘役トップスターになられて、こんなにもかわいくて真っ白な歌声を持っていらっしゃる。
時間は誰にでも平等に流れて、生きてきた時間はそう変わらないはずなのに、ちゃぴさんとわたしの間にはどれだけの努力の差があるのだろう。
すごいなぁ。と思ったんです。
男役スターの方ももちろんですが、娘役の方は、特に
「細い!!!!」
と思うことも多くて、同じ女性としてとても憧れます。
(あんな体型には絶対なれないけど!!!)
わたしの何倍も何倍も努力を重ねて夢をつかんでいらっしゃるお姿を観ていると、わたしも自分の人生を頑張らないとな、と思っている、ような気がします。
男役スターさんは、“男役”という、わたしには絶対にできないすごい選択をされているので、女性として、自分自身を重ねて感じる憧れとは、少し違うのかもしれません。
ほんとに男役の方はすごいです。
こちらをご覧くださっている方はご存知かと思いますが、わたしは最近、北川景子さんがとても好きです。
北川景子さんが好きなのも、働く女性として、考え方やストイックな姿勢、そして細さに憧れている部分が大きいです。
娘役さんを好きになるのと、北川景子さんを好きな根本は、同じなのだと思います。
だから、わたしは娘役の方に惹かれるのだなぁ、と思いました。
有沙瞳さんの乳母、とっても素敵でした。
でも、こうやって娘役さんが好きだわ、とこの記事を締めくくってしまうのが申し訳なくなってしまうくらい、
礼真琴さん、最高でした!
THE ロミオです。
しかも、あんなに歌が素晴らしいのに、とってもかわいくて、素晴らしいトップスターさんだなと感じました。素敵です。
終演後に月が出ていました。