公開時からほんのり気になっていた『パラレルワールド・ラブストーリー』。
Amazon Primeで発見したので視聴しました。
目が覚めるたびに変わる2つの世界。
玉森くん主演の映画。
ある世界では、真由子(吉岡里帆)は自分の恋人。
しかし、もうひとつの世界では、真由子は親友の智彦(染谷将太)の恋人…。
どちらが真実の世界なのか?…………というお話。
ファンタジー要素のあるラブストーリー(だと勝手に思いこんでいた)ので、てっきり「いま、会いにゆきます」的なエッセンスのお話だと思って観始めたら、not ファンタジー、butミステリー。
全然(パラレルワールド・)“ラブストーリー”じゃないじゃん!と思っていたら、エンドロールを観て驚いた。
原作東野圭吾だったのか。
東野圭吾が「パラレルワールド・ラブストーリー」なんてタイトルの作品を書く時点で疑わないといけなかった。
というか、東野圭吾と知って観ていたら、最初から東野圭吾が「パラレルワールド・ラブストーリー」なんて言う時点で何かがおかしいと疑いながら観ていた気がする。(東野圭吾への印象どんなんなん)
CMで観ていた頃は原作東野圭吾って出てたんだろうけど忘れていたわ。(そういうの多過ぎ)
という訳で、とてもサイエンスミステリー。(そういう分野があるのかは知らない)
見応えがありました。
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ここからは物語の核心にも触れていきます。
目が覚めるたびに変わる2つの世界。
このイントロダクションからしてもうミスリードだった、ってことですよね。騙された~!
結末を知ってから見返すと、また新たな発見がありそうです。
ファンタジー要素のあるラブストーリーではなく、ミステリーであると気づきはじめてからは、わたしの中では登場人物の恋愛模様どころではなくなってきて………
もう、吉岡里帆がどっちの彼女でもいいから玉森くんは自分の記憶を心配した方がいいんじゃない?!とずっと思いながら観ていました。
そのため、玉森くんと吉岡里帆の行方は途中からどうでもよくなってしまい、感情移入できる登場人物がいなくなり、クライマックスの玉森くんと吉岡里帆の会話のシーンはポカーンとしたまま観ました。
様々な謎や違和感がつながっていく様は見応えがあったのに、最後に“ラブストーリー”に寄せようとして無理が出た感………。
自分が恋愛から距離を置きすぎてこんな冷めた目で見守っているのかなと思うと自分の枯れ具合がちょっと情けなくなったけれども。いや、でも染谷将太のことを思うと玉森くんと吉岡里帆を応援しながら観るのも違うしなぁ……。あのシーンで玉森くんと一緒に泣ける人はどのくらいいるんだろう……。
🌼
最後まで明かされなくて気になった点がひとつ。
それは、篠崎くん(清水尋也くんの役)の安否。
ねえ篠崎くんの安否は??!!!??!!!
ってエンドロールを迎えました。笑
絶対死んだと思ってたから死んでなくてよかったけど、無事に目覚めることができたのだろうか………。
そこだけ気になる。
清水尋也くん、『妖怪人間ベラ』ではえらい死に方だったから、『パラレルワールド・ラブストーリー』では目覚めていることを祈ります……。