花の名は。
『コントが始まる』観ました。
「高校から時間止まってるんじゃないの」
って台詞はわたしにも流れ弾ならぬ流れ刃が突き刺さりました。
中学生からずっと好きな音楽が一緒と聞いたら、同じ台詞を言ってくる人はきっといるんだろうな。
有村架純演じる里穂子の華道部の話、とてもよかったですね。
里穂子の話を聞きながら、『マチネの終わりに』を思い出しました。
https://cherryoulife.hatenablog.jp/entry/2021/05/05/182741
「人は変えられるのは未来だけだと思い込んでるけど、実際は常に、未来が過去を変えているんだ」
当時はつらい挫折の記憶でも、振り返った時に
「これでよかったんだ」
と思える瞬間、ありますよね。
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金曜日、プレゼンを終えた帰り道、ひとりで最寄り駅の階段を下りながら、
プレゼンで負けたのって社会学部のAO入試の二次試験だけだった気がするなぁ。
あれだけはくやしい。
今のわたしがタイムスリップしてプレゼンしたら、きっと合格できていたはずなのに。
と考えていて。
あの頃、自分にプレゼンの才があると自覚できていたら。
きっとプレゼンのすべてが変わったんじゃないかと思います。
社会学部に行けなかったことに対して後悔はありませんが、あの時のプレゼンだけはほんとうに悔やまれます。
でも、社会学部に落ちなければ経済学部には行かなかったし、経済学部を卒業したから今の業界にいる気がするんです。
その後の就活も大失敗して失意のどん底のまま前職の会社に行きましたが、前職の経験がなければ今の仕事にはついていないし。
今の仕事は好きだし。
前職の頃の記憶は真っ黒に塗り潰されていますが、この日々がなければ今のわたしはありません。
挫折とか失敗って、言うのは簡単だし落ち込むのも簡単なんです。
その挫折や失敗を
「これでよかったんだ」
と思えるように、これからを生きていくことが大切なんだと思います。
わたしは人より遠回りをしている自覚がありますが、せめて自分では、自分の人生を
「これでよかったんだ」
と思えるよう、生きていきたいものです。
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『コントが始まる』に話を戻します。
いつか、いつか。
次こそは、次こそは。
そう思いながらも現実が伴わない、それでも走り続けなければならない、夢を追い続けるって大変だなと思います。
この感覚、少し前にどこかでもあったなぁと思って記憶の糸を辿ったら、不妊治療でした………。
そして、もっと考えをめぐらせたら、婚活だって似ていると思うんです。
『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』の台詞を思い出します。
https://cherryoulife.hatenablog.jp/entry/2021/05/08/000106
「公平っちゃ、公平ですよね。
どんな年齢でも、どんな仕事でも、どれだけ頑張っても頑張らなくても、子供が欲しくても子供が欲しくなくても関係なく、できる人にはできる。できない人はできない。
こんな公平なこと、ないっちゃ、ないですよね」
公平っちゃ、公平。
この台詞は実は、夢にも、結婚にも、言えることなのかもしれないな。夢は頑張らないと叶わないか。
改めて噛みしめてしまいました。
マクベスは解散せずに売れる!話だと思っていました。
でも、解散してしまうんですね。
フィクションだったら、簡単に「売れました!」ってストーリーにできてしまうから、現実的だとは思います。
「売れました!」って言う人の陰で、「売れないまま続けてる」「売れなかったから、やめた」って人がたくさんいるんですよね。
後者がどのように生きていくのか、の方が、観ている人の心にはより響くような気がする。
5人はそれぞれ、どんな選択をしていくのでしょうか。
続きも見守っていきたいです。