明後日に向けて髪を染めた。
再びダスティピンク。
2週間で5ミリほど根元が黒くなってしまったのと、いちばん大きな理由はあっという間に色が抜けて、らいおん丸になってしまったからだ。
先日同僚に
「ギャルですね」
と言われてしまった。
ギャルって言われる年齢でもなければ顔でもないのに。
1箱でもなんとなく染まることが分かった。
染めながら観ていたのが、「マイ・プレシャス・リスト」。
何気なくAmazon Primeのウォッチリストに入れていた。
98分。程良い長さだ。
主人公のキャリーは、4年飛び級して14歳にしてハーバード大学に入学。
18歳で卒業してしまったIQ185の天才だが、天才を鼻にかけた堅物で友人はいない。
卒業してからはひとりで暮らすニューヨークのアパートに引きこもっている。
彼女は父親の友人であるセラピストに「死ぬまでにやることリスト」を渡され、そのリストを実行すれば人生は楽しくなるとアドバイスを受ける。
しぶしぶながらもリストを実行に移していくことで、彼女の人生が少しずつ広がっていく。
恋愛映画ではなく、キャリーというひとりの女性の人生がテーマ。
家族とのかかわり、恋愛、同僚、仕事。そして過去。
最初の方、髪染めながら観てたから、細やかな仕掛けや伏線のすべてに気づけてない気もするのだけれど、やわらかな伏線が散りばめられていて、観終わった後はこころがほんのりあたたかくなる。
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読後感、視聴後感はとてもよいのだけれど、冷静になって考えると、4年飛び級するほどの天才の人生の選択がこれでいいのかというとちょっともったいない気がしてしまった。
観終わってから
「ほんとうにこれでよいのか?」
という想いが沸々と沸いてくる。
キャリーの人格形成には、飛び級によって、ずっと年上の学生たちと大学生活を送ることになってしまったことがおそらく多分に影響している。
それが悪影響になるくらいなら、同い年の仲間たちと同じペースで学んだ方がしあわせだったんじゃないか。
学校ってただ学ぶ場ではなくて、同い年の友人たちと貴重な10代の時間を過ごす場でもあるから、普通の学生生活を送れなかった彼女を少し不憫に感じた。
飛び級の先の人生って難しい。
そのまま働いたら、ただ労働人生に身を浸す時間が延びるだけで、いいことなんて何もない気がしてしまう。
研究者とかならいいのかなぁ。
あとは“ミドルネームを知っている”という特別感も日本人にはない感覚だったな。
ミドルネームってどういう時に目にするものなんだろう。
キャリー役の女優さんがとにかく真彩さんに似ていて、ずっと真彩さんに似てるな~って思いながら観ていた。
目がおおきい。
いい映画でした。
舞台がニューヨークだから、ニューヨークにまた行きたくなる。