数日前に梅雨明けの報を聞き、今朝起きたら蝉が鳴いてた。
気づいたのが今日なだけで、すこし前から鳴いていたのかも。
外に出たら、
「夏、はじめました」
と言わんばかりの雲一つない青空。
今日は海の見える街へ訪問。
電車の窓からぼんやりと外を眺めていたら、ぱっと開けた海が目に飛び込んできて、あまりの美しくて息を飲んだ。
見に行きたい。
幸運にもアポの時間まですこし余裕があったから、海の方に歩いてみることにした。
訪問先は駅を挟んで海とは反対側だから、こちら側を歩くのははじめて。
脳みそがゆで脳みそになりそうな温度。
日傘がつくる影に隠れて海へと歩いていく。
傘ってどうしてこう令和になっても形状が変わらないままなんだろう、もっと便利に陽をよけられる世紀の大発明はないものか、と思うけれど、あるのとないのとでは全然ちがう。
日傘さまさま。お傘さまである。
海は思ったよりもすぐ近くにあった。
全面、青い。
さんかくのテトラポッドが海と道を隔てている。
テトラポッドのすきまに落ちるとはいあがれないってTwitterで見た。
おちないよう慎重に海に近づく。
テトラポッドに波打つ海の音が美しい。
潮風がそよいでいる。涼しい。
日傘がなければ照りつける太陽の光に負けて涼しいなんて言ってられなかったと思うから、やはり日傘さまさま、お傘さまである。
永遠にここにいたいと思うくらい、美しかった。