ポーラ美術館コレクション展
2021.7.23(Fri)
ポーラ美術館コレクション展
at あべのハルカス美術館
あべのハルカス美術館で開催されている、ポーラ美術館コレクション展に行ってきました。
印象派からシャガールまで、多彩なコレクションを一気に堪能することができ、とても濃厚な展示でした。
印象派を起点に、美術史の歴史とともに現代へと近づいていく構成なので、最初の作品がモネの「睡蓮」!
その後も畳みかけるようにモネ、ルノワールと続いていき、最初からクライマックスかのような構成で驚きました。
この豊富なコレクションがすべてポーラ美術館所蔵というのに驚き。
日本にこんなにたくさんのモネやルノワール作品があったのですね。
やはりモネの色彩が好きだと再認識。
絶妙な空の色味、やわらかなグラデーションが美しいです。
『髪かざり』(1888年)
ピエール・オーギュスト・ルノワール
こちらはルノワールの『髪かざり』という作品。
この頃のブルジョワの女性には、家で髪かざりをつける習慣があったのだそう。
ロココの影響があるのだそうです。
目を引くのが手前の女性のドレス。
まるでオーロラのような反射の艶めき。
とても美しいです。
つい買ってしまいました。
『レースの帽子の少女』(1891年)
ピエール・オーギュスト・ルノワール
こちらは撮影可でした。
撮影可の作品が序盤に出てきておののきました。笑
印象派では年長のピサロが、新印象派のスーラやシニャックの点描画法を高く評価し、自身も点描での作品を残していた、ということを初めて知りました。
歳を重ねると新しいものを受け入れることがなかなかできなくなっていく中で、新しいものを取り入れ、描くピサロの姿勢は素晴らしいなと思います。
ピサロの作風もやわらかで繊細な印象なので、親和性が高かったのでしょうか。
また、シニャックやシャガールの作品も、
「ポーラ美術館にあるの?!」
と驚くような作品でした。
どれもとても美しかったなぁ。
ローランサンの作品も観られてうれしかったです。
ローランサンの色彩、好きです。
すごく薄塗りでした。
大変充実した展示で大満足でした!
箱根旅行が去年なくなってしまったので、またいつか、ポーラ美術館にも訪れてみたいです。