『劇場版 きのう何食べた?』観てきました~!
観る!と決めてからというもの、観に行く機会を虎視眈々とうかがっていたのですが、12月1日は映画の日ということで、1,000円で観られることを知りました。
1年に1回の映画の日。
今日行かずに、いつ行くのだ!
というわけで、仕事をざん!と終わらせて、観てきました!
チーム変わった初日に映画観に行くだなんて、我ながらパワフル~。(どことなくケンジの声で再生されてしまう)
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すごく、よかったですねえ………。
「よかったです」
と言うと、なんだか小学生の感想文みたいになってしまうのでいつもは避けるのですが、この作品は、
「いやあ、よかったなぁ………」
と、あったかいお茶をすすりながら、余韻に浸りたくなる映画でした。
劇場版になったからといって、演出が派手になって世界観が壊されてしまうということもなく、ドラマ版の先の人生がほくほくと描かれていて、とても素敵でした。
ドラマ版のあたたかでやさしい世界がそのまま、映画館の大画面にお引っ越ししたかのようでした。
わたしにとっての『きのう何食べた?』の最大の魅力は、心の平穏を保ちながら安心して観られるところです。
この作品には、悪意を持って他人を傷つける人物がいないですし、
「シロさんとケンジは絶対に別れない」
と信じながら観られる安心感があります。
人と人とが別れたり、いのちが失われたりすることで物語を盛り上げようとする作品、わたしはだめなんです。
『きのう何食べた?』には、それがない。
(人は亡くなることもありますが、この作品は話を盛り上げるためのキーとして死が使われているわけではないので)
それに加えて、シロさんとケンジが人生を生きていく上で直面する出来事の数々は、自分自身に置き換えて考えさせられることも多いです。
劇中でのシロさんとケンジの決断や想いを通して、自分の人生について考えるきっかけともなっています。
『きのう何食べた?』を観ていると、何気ない生活の1ページにこそ、人生の根源が詰まっているんじゃないかな、なんて思ったりします。
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京都
唯一、劇場版っぽかったのが、序盤の京都旅行でしょうか。
高台寺や南禅寺など、見覚えのある景色がたくさん。
オープニングの京都の映像、カメラアングルがあおりなのとアップなのとで、よくある資料映像感溢れる京都像(引きで撮った京都タワーとか笑)とは異なり、凝っているな、と思いました。
わたしは奈良寄りといえど、京都府民で京都の大学を出て先日まで仕事のメインエリアは京都だったので、京都の景色にはなじみがあります。
そんななじみある京都を、シロさんとケンジの貴重で大切な旅行先に選んでもらえて、とてもうれしかったです。
それだけ、京都って特別感のある街なんだな、と思いました。
知っている景色を東京で観ている感覚、不思議でした。
今この劇場で、わたしが観ている京都と、東京にずっと住んでいる他のひとが観ている京都は全然違うんだろうなぁ、と思いました。
ドラマ版の生姜焼きの縦長動画のオープニングムービーが大好きなのですが、映画版は京都旅行の縦長動画になっていて、京都がうれしいのと旅行が楽しそうなのとで、わたしはオープニングからほろりとしてしまい、ちょっと泣きました😿笑
おおきな事件が起きる映画でもないので、感想がとても細かくなってしまうので、ここからは箇条書きにします。
料理
りんごのキャラメル煮
お砂糖でりんごを煮るだけで、あんなきれいな飴色のキャラメル煮になるだなんて…!
砂糖の量が思い切りよすぎて家で作る勇気はないけど勉強になりました…!
黒豆
黒豆の手間のかかりっぷりに驚きました。
毎年、祖母が作ってくれた黒豆をもぐもぐ食べていますが、来年も食べられたら、いつも以上にありがとうの気持ちを持って大切に食べようと思いました…。
タピオカが縦長になるふしぎ。
バター
料理じゃないですが、小日向さんの冷凍バターがおもちに見えて、
「あら~!小日向さんちもおもち!」
って思ったの絶対わたしだけじゃないと信じたいです。笑
小道具
ドラマ版をしっかりと観ていると、細かい小道具がしっかりと引き継がれていることに気づきます。
(観すぎ)
(3周くらいしてしまった)
例えば傘。
シロさんきちんとケンジがあげた傘使ってる~!とか。
例えばケンジのベージュのトレンチコート。
お正月にシロさんの実家行ったときに着てたやつ~!とか。
例えばシロさんのお買い物バッグ。
佳代子さんがくれたバッグ今も使ってる~!とか。
部屋のセットを含めて、そういった小道具もしっかりと引き継がれていて、愛を感じました。
登場人物
ケンジの家族
ケンジの家族も初登場でしたね。
お父さんはともかく、話に聞いていたとおりのご家庭でしたね。
ケンジ、もうちょっと実家帰ればいいのに!と思いました。笑
ジルベール
ジルベールは相変わらず、こまったさん。笑
ジルベールワタルくんはわたしよりちょっと年上。
4人の中ではいちばんの若者だけど、そんなに若くもない。
そんな若くない割には言いたいことずけずけ言うし、でも、自分の中できちんと考えがある上で言ってるのも分かるから、悪役ってわけでもないんですよね。
ジルベールの過去が気になる。
こういう性格になったきっかけが、きっと過去にあるのだと思います。
ジルベールの服が突っ込みどころ満載なのは今に始まったことでありませんが、なんでわざわざ「ユニコーン」って文字で書いてあるんや!笑
それにしても、佳代子さんの
「ケンジ?」に3人そろって
「ちがいます」って言ってるシーン、カメラワーク含めてめちゃめちゃ笑いました。笑
家で観てるときは
んふふふふwww
ってめちゃめちゃキモい笑い方してしまってたから、劇場ではキモくならないように必死でした。笑
ケンジ
ケンジのアドリブもすごく多くてめちゃめちゃ笑いました笑
厚揚げの「真ん中に切れ目を入れる」のところもめっちゃおもしろかったなぁ笑
シロさんの説明もちょっと分かりづらいな~と思いながら見てたら包丁「つらぬかないの?!」って笑
「まくらカバーみたいな感じね!」笑
このシーンどこまでアドリブだったんでしょうか。笑
金髪ケンジにはびっくり!
でもブリーチなんかしたら余計ハゲそうやけど笑
田渕くん
新キャラ田渕くん。
またジルベールみたいなけったいな子が来たで!と思いながら眺めてました。笑
でも、ジルベールと同じくしっかりした考えを持った上で思ったことザクザク言っちゃうタイプだから一概に悪いとも言えません。
ジルベールといいお友だちになれそう。
なんでみっこを振った田渕くんが賞賛されたのかよくわからない。笑
みっこは別れたくない!って言われたかったのかな?
賞賛の理由についてもう少し説明がほしかった。笑
あんまり店長と気が合いたくないけど笑、あのときばかりは店長と同じ気持ちでした。笑
大西!
季節行事
お正月
年末年始の過ごし方って、こんな風に映画のテーマになるくらいのトピックなんだなぁ、というのが大きな発見でした。
わたしも幼い頃から、年末年始の過ごし方については幾悶着もありましたが、自分だけだと思っていたこれも実はありがちな悩みだったのかも、なんて思いました。
ワンプレートおせち
ワンプレートおせちが並ぶ元旦の食卓を見て、一昨年のケンジはひとりでサッポロ味噌ラーメンを食べながらひとり年越しをしていたんだよな…と思うと泣けてしまいました。
さらに、ワンプレートおせちに卵焼きが鎮座しているのを見て、さらに泣けてしまいました。
卵焼き見るだけで泣けるって、わたし相当この作品が好きなんだな、と我に返りました。笑
シロさんが寝込んだときも、
ケンジひとりの夕食も、
そして新年の最初のごちそうも、
いつも食卓にのぼるのは卵焼き。
お正月から卵焼き作ってあげるシロさん、愛ですね😿
桜
ラストシーンはお花見でしたね。
佳代子さんの対応に年を重ねていく上での関係性の変化を感じつつも、お花見のシーンはとても素敵でした。
桜、きれいでしたね。
桜好きとしては、桜で終わるのはうれしかったです。
よく考えたら、京都ではじまり桜に終わる、わたしの好きなものが詰め込まれた劇場版でした。
とてもとてもよかったです。