*SAKULIFE*

音楽と桜とミルクティーが好きな社会人が、日々の想い出やお気に入りをしまっておく宝箱。

大晦日と夢千鳥。


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晦日の今日は、母に録画してもらっていた宝塚をひたすら観まくっていました。笑

90年代月組

しかし、つい観てしまうのは録画をお願いしていた作品ではなく、母が録画していた90年代の宝塚!
真琴つばさや、その前の久世星佳さんの時代の月組はほぼみなさん分かるので、つい観てしまいます。

「BLUE MOON BLUE」「ル・ポァゾン」「チェーザレ・ボルジア」を観ました。

「BLUE MOON BLUE」はオープニングからめちゃめちゃかっこいいな!と思ったら、高見沢俊彦さんが曲を提供されていて驚き!

「ル・ポァゾン」は、咲奈さんが再演されてたなと思って拝見していたのですが、途中SQT(スーパーQUEENタイム)があり驚き!
最近QUEENリバイバルしていて、よく聴いていたなで超タイムリーでした!
WE WILL ROCK YOU」「We are the champions」「Don't stop me now」が歌われていました!

チェーザレ・ボルジア」はながら観だったのですが、風花舞の役がなかなかに強い女だなと…。

録画してもらっていたのは「夢千鳥」「はいからさんが通る」なのですが、今日は「夢千鳥」を観ました!

「夢千鳥」

宙組和希そらさん主演!
バウホール公演はセットもシンプルですね。
素のままの舞台のシーンが多いことで、よりじっくりと演劇の世界に入れるような気がしました。

キャスト

和希そらさん、最初のアナウンスがとてもアンニュイで、そこからぐぐっと引き込まれました。
画家と監督の二役でしたが、どちらも素敵でした。
女性が3人出てくるところは、蜷川実花監督の太宰治に重なりました。インスピレーションがあったりしたのかな。

途中から横で観ていた母が、和希そらさんを
「歌がうまいねえ~!!!」
と絶賛していました。

シャーロック・ホームズ以来天彩峰里さんが好きなのですが、包み込むようなやさしさが魅力だったメアリーとは対照的な今回の役(それも二役!)に驚きました。

亜音有星さんと山吹ひばりちゃんがとっても推されていました!笑

山吹ひばりちゃん、かわいい!
彦乃ちゃんの役もすばらしかったです。
ご挨拶の時に、和希そらさんをまっすぐ見つめる視線の美しいこと。
瞬きの動きが引きの映像でもしっかりと目に留まる印象的な目をされています。
とってもかわいかったです。

物語

物語は竹久夢二の世界と白澤 優二郎の世界、それぞれの存在がリンクしている舞台構成がとても美しかったです。
こういった舞台的、物語的な対比や構成がしっかりしている作品が好きです。

話はそれるのですが、同じ宙組の「バロンの末裔」のプルミエールを観ていて、桜木みなとさんが
「山吹ひばりちゃんが演じていたヘレン(初演は千紘れいか)は、考えるよりも先に行動する女性で、それが考えが深いあまり行動できないキャサリンと対比しているように役作りをしていこうと話していた」
とおっしゃっていました。

気づけていない部分でしたが、ヘレンにはそういった役割があるのか…!と衝撃でした。

「夢千鳥」でも、たまきと彦乃は対照的な存在として描かれているのではないかと思います。

たまきは生活のために描けと、夢二の才能を分かっていないようでいて、実はいちばんよく理解している存在なのだと思います。
彦乃の両親に直談判するシーンはもう超展開すぎて驚きました。

愛とはなにか、夢二は誰も愛していなかったのではないか、という台詞は胸に響きました。

青い鳥の演出も美しかったです。途中舞う青い存在が青い鳥であることに気づいたの、最後でしたが…遅い笑

ポスター

夢千鳥、ポスターの写真が蜷川実花っぽくて美しくて気になってて………って、

あー!
太宰治と似てるなって思ったのは、
あー!あー!
蜷川実花っぽいのは偶然ではなかったのかな?

とにかく観たいなと思ってた作品だったので観られてよかったです!

あとは母おすすめ「ル・ボレロ・ルージュ」(実は6歳の時に大劇場で観ている)と「はいからさんが通る」を帰るまでに観る!観るぞ~!
これは年が明けそうです!