*SAKULIFE*

音楽と桜とミルクティーが好きな社会人が、日々の想い出やお気に入りをしまっておく宝箱。

アルフォンス・ミュシャ展

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2023.5.13(Sat)
アルフォンス・ミュシャ
at 八王子夢美術館

足を伸ばして八王子まで行ってきました!
充実した展示で大満足です!

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ミュシャを好きになったきっかけはなんだったのか、はっきりと覚えていません。
しかし京都でお友だちとご一緒したミュシャ展が初めてしっかりと触れたミュシャの作品だったのは間違いないと思います。

ミュシャ展はその時の京都と、スラヴ叙事詩の展示以来でした。
スラヴ叙事詩は今でも人生で一番行くことができてよかったと思う展覧会。

後から知るんだけれど今回はほぼおひとりの方のコレクションから構成されています。
しかし連作はすべてそろっていました。すごすぎる………!

モナコモンテ・カルロ』『ジスモンダ』『椿姫』『四季』『四つの花』など、有名どころの作品はしっかりと抑えつつ、ポストカードや缶などのグッズや初めて見る作品もたくさんあり、とても見応えがありました。

有名な作品たち

モナコモンテ・カルロ


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京都の時にこの作品とペコちゃんがコラボしていて、そのペコちゃんのかんかんにネイルセットを入れてるのでわたしにとっておそらくいちばん身近なミュシャ作品。笑

『ジスモンダ』『椿姫』


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右からアメリカツアーの『ジスモンダ』、通常?の『ジスモンダ』、『椿姫』。


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ミュシャといえばこの六角形の星。
かわいいよね。近づくと銀がぬりぬりされてるのが分かる。

連作たち

『桜草と羽根』


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羽根は羽根ペン、文学を指しているそう。
桜草と羽根を対にするセンスがもう好き。
(ほんとうは連作のつもりではなかったそうだけど、そうとは思えないシンメトリー)

『四つの花』


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まとまってる写真だけど、おおきいのも4枚そろってました。
わたしはミュシャ作品の中でこの『バラ』がいちばん好き。
ピンクでシンメトリーだから。
センタリング症候群心をくすぐります。

ほかにも連作は『四つの時の流れ』『四季』『星』などがあって、どれも美しかった。

『四つの時の流れ』


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『星』


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ミュシャはなぜこんなにも美しいものをたくさん生み出せるのだろう。
どれもこれも好きのど真ん中を貫いてきて、この空間にいると好きの海の奥深くに沈んでいきそうな感覚になり、息が詰まって逃げ出したくなるくらいだった。笑

沈んでしまったあとは永遠にそこにいたくなる。

カラーリトグラフだし描き込みも細かいから、1枚1枚じっくり見たいんだけど、そうしていくと作品の向こう側に連れて行かれてしまいそうな。
引き込まれる魅力がある。

ポストカード


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グッズもたくさん。
12の暦?のポストカード。
この復刻版みたいなのが売ってて+SNS企画でいただけて、4月と5月のものを手に入れました。
こういう復刻版、うれしい。

装飾資料集

とても見応えがあったのが、装飾資料集!

ミュシャは画学生のために『装飾資料集』というレイアウトや見本集?を描いたそうなのだけれど、その中身がずらりと展示されていて素晴らしかった。


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ええっ、これ全部描きおろしなの…………?

ただでさえ商業作品もたくさん描いてるのに、資料集用にこんなにたくさん描いたの……?
(重なっているのもあるのかもしれないけど、見る限り既存作品の作品集ではないっぽかった)

あれだけたくさんの作品がありながら、資料集に出せるアイデアがこんなにあるの……?

ミュシャの底なしのアイデアと才能にポカーンとしてしまいました……。


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そして、さらりと描いたであろう人物画がうますぎて失礼ながらあらためてびっくり。

普段のカラーリトグラフは表現は制限があるのかな?
表現に制限のない中で描いた人物画はこんなにもリアリティに溢れていて上手いのか……と驚いたと同時に、あのクオリティの高い作品たちが画家としての画力のMAXではなく引き算した上での作品なのだと思うとまたミュシャのすごさに感服してしまいました……。

カレンダー


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万年カレンダー


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口のリボンを引っ張って変えるぽい。
上のきれいな絵とのギャップがおもしろい笑

お菓子の箱


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ミュシャチェコの有価証券や切手、紙幣のデザインを担ったことでも有名。
お菓子の箱のデザインも多く手がけています。
かわいい。

商業作品も多く手がけるミュシャを見て、現代の日本だと、吉田ユニさんはミュシャのような存在じゃないかなぁと感じました。
その人にしかできない個性的な表現が、広告媒体に必要とされている点が重なります。

🌹

ミュシャはパリの成功を手にアメリカに渡り、余生はスラヴ叙事詩の制作に没頭します。

スラヴ叙事詩のパネル展示もあり。
あらためて凄まじい作品群だなぁと。
大きいのよ。とても。あれを全部展示できた新国立美術館もすごいと思う。

というかさっき人物画うまいって書いたけどスラヴ叙事詩で分かるやん、というのはわたしも自分でスラヴ叙事詩の前で突っ込みました。笑

🌹

終わった後にひょんなことから持ち主の方にもお会いしました。
びっくりしすぎてあまりきちんとお話できなかったのですけれど、、

素晴らしかったです!!!!!

八王子まで来てよかった。
八王子は来たい場所だったので連れてきてくださり感謝です。

ありがとうございました!