2021.10.31(Sun)
宝塚歌劇 月組
『川霧の橋』/『Dream Chaser-新たな夢へ-』
at 博多座
行ってきました!
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月組新トップコンビ・月城かなとさん、海乃美月さんのお披露目公演に来てしまいました!
福岡には今年の春から異動になった同期がいるので、昨日は福岡グルメくいだおれに付き合ってもらいました。
誠にありがとうございます。笑
月城かなとさんとっっっっても!素敵でした!
トップスターご就任おめでとうございます!
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博多座
はじめての博多座。
Twitterで見かけてて実物を見るのを楽しみにしていた巨大スクリーン。
YouTubeで観てしにかけた「待っとるよ~」が大画面で。シヌヨ。
ほかにもいろいろと広告が流れますが、声が出る広告はこれだけ!
チケットも、博多座で発券する方式を選びました。
こういうオリジナルチケットや封筒ってうきうきしますよね!
中にはいると、ロビーで博多のお土産のお菓子がたくさん売られていて、まるでお祭りの出店のよう。
幕間になにも食べられないと思って、下の博多座ベーカリーで博多座あんぱんを買ってしまっていたのでしまった!と思いました。笑
(おなかすかなくて終わってから食べたんだけど笑)
満員御礼!
いろんなところに満員御礼の札が出ていて、なんだか大入り袋のようなおめでたい感が随所にあって素敵です。
満員御礼おめでとうございます!
ミニチュアの舞台。素敵!
C席だったのですがとても見やすく、席に着いた瞬間博多座が大好きになりました。
これぞ遠征の醍醐味ですね。
『川霧の橋』
30年ぶりの再演
『川霧の橋』は、1990年に剣幸さんとこだま愛さんのサヨナラ公演として上演された作品の、初となる再演だそうです。
1990年、わたしもまだ生まれていません。
宝塚に行くと毎回プログラムを買うのが恒例なのですが、再演作品は過去の舞台写真を拝見でき、歴史の重みや想いを感じることができます。
天海祐希さんを見つけてびっくり!
物語と雑感
ストーリーに関してはまっさらな状態で観るのが好きなので物語は読まずに観劇しました。
青を基調とした美しいポスターの印象が強く、オープニングの燃えたぎる炎におろおろ。
現代のように消防車でどばどば水をかけられるわけもなく、風が変わればどんどん炎が燃え広がってしまう。
江戸時代の火事は、現代よりもずっと人々の生活に影響を与えてしまうものだったのだと思います。
火事の表現がリアルで、何かフラッシュバックしてしまうものがある方は心配になってしまいました。
🌙月城かなとさん演じる主人公、幸次郎は「幸さん」と呼ばれていて………って漢字で書いて気づいたけど、これは初演の剣幸さんへの宛て書きでの名付けなのかな?
やさしくてとても素敵でした。
🌙海乃美月さんはきれいなお顔立ちなので、落ち着いた声なのだと勝手に思っていたから、かわいい声で驚きました!意外…!
🌙序盤の太鼓の演奏!かっこよかったなぁ。
博多座に来た!感が強くて、とてもうれしかったです。
結末と感想
お話は、暁千星さん演じる清吉が悪すぎる…というのと、あまりに都合よくお互いの配偶者がいなくなってしまうのでそれでいいのか…?と思ってしまいました…。
昔は若くして亡くなる方も多かったんだろうけれども。
『哀しみのコルドバ』との共通点
状況は異なれど、別の想い人がいながら他の女性と主人公が結婚し(ようとし)てしまうところに、『哀しみのコルドバ』を思い出しました。
『哀しみのコルドバ』といえば音くり寿ちゃんです。
音くり寿ちゃんの
「やっぱりエリオと結婚したかったなぁ」
だったかな、あの台詞切なすぎて今でも脳裏に響きます😿
初演の演出が柴田先生なのも共通点。
柴田先生は恋心を胸に秘められたままそれぞれに結婚し(ようとし)てしまうストーリーがお好きなんでしょうか。
主人公がそれぞれのやり方できちんと周りに義理を通すのも共通している気がします。
優しさの幸さん
お光を想いながらも、およしと結婚した幸さんだけど、妻のおよしへかける言葉はとてもやさしくて。
胸に秘めた想いは表に出さず、およしとやさしくあたたかな2年間を過ごしていたんじゃないかなぁ、と思いました。
幸さん素敵で、わたしも幸さんと結婚したい…!と思ってしまいました。笑
幸次郎の妻・およし役の結愛かれんちゃん、かわいい。
ようやくお顔が舞台でも分かるようになりました。
ショーでも何度か見つけられた~!
遅すぎのおみっちゃん
(『哀しみのコルドバ』と韻を踏もうと思うとなんだか不名誉なことになってしまってごめん、おみっちゃん…)
だからこそ、お光の気づくの遅すぎんよ~!な一人語りのシーンは知らんがな~!感が強くて………。
娘役トップに、またしても共感できなくなってしまった……!
(『哀しみのコルドバ』ぶり2回目)
クズすぎの清吉
(清吉もごめん)
でも序盤の清吉はそんなクズになってしまうとは思えんもんなぁ。しかたないよなぁ。
だって清吉、暁千星さんだもんなぁ。
ありさんのかわいいお顔であんな悪いやつになっちまうとは思わねえよなぁ。
それは分かるんだけども。ももも~!
序盤からもっと悪いやつオーラが出てたらもうちょっと納得もできたのかもしれないけど、全然そんなことなかったように思ったよぉぉぉ
わたし、今回の月組メンバーだとありさんは数少ない舞台上で見つけられるジェンヌさんだったので、それなりにオペラグラスでありさん探して観てたけど、
オペラを通したありさんめっちゃかわいかったもん!!!
そんな悪いやつって、知らんもん!!!
お風呂の追記:もしも およしが生きていたら…
お風呂でいろいろ考えたことを追記します。
(お風呂ですごく考え事をするタイプ)
観劇直後は、およしがあまりに都合よく死んでしまうので死ななかったらどうするつもりだったの、、!って思ってしまっていました。
でも、もし、およしがずっと元気だったら幸さんはずっとおよしと夫婦でいたんだろうなと思うんです。
幸さんはきっと、コルドバのエリオみたいに別れを切り出したりはしないはず…!
およしは台詞が少ないので、幸さんのお光への想いに気づいていたのか、気づいていたら葛藤があったのか、それらは分からないけれど、幸さんは悟られないように生きてた気がします。
およしに接する幸さんほんとあたたかさと優しさに満ちあふれてて、そこに愛は、あったんや。。😿
あの場面は死んでしまうおよしを想うときの大きな救いになっています。
わずかな場面ですが、幸さんと2人であたたかな家庭を築いていたんだなぁ、と伝わってきます。
その場にはお光がいるので、見る人が変われば残酷な場面になってしまうのでしょうが…その後のお光の独白は遅いがなとしか思えないので…。
わたしは奪われる側の娘役に肩入れしてしまうタイプなんや。。
話は 戻りますが、きっとおよしが生きてたらお光と結ばれる未来はなかったはずなんです。
だって幸さんはあの月城さんだもの。。。!
でも、あのかわいいありちゃんの清吉があんなんやったから、人は見かけによらないのかもしれない。。
いや、月城さんなら絶対およしと添い遂げてくれるはずや!(もはや妄想と願望)
およしが亡くなって100日経ってから、というのも、幸さんのやさしさなのかな。
物語の結末は、およしが亡くなって100日経ったからこそ進む、変わる未来を描いています。
大火事で1日にして変わってしまったそれぞれの人生も、時が経てばまた、変わることができる、最初いた場所に戻ることもできるというメッセージなのかもしれないな、なんて思いました。
余談:結ばれるストーリーのセオリー?
話がそれるんですが、望海風斗さんは役が死にまくるってよく言われていましたよね。笑
わたしは雪組公演を観る機会が多く、つまり主人公が死ぬ公演が多く…?笑、これまで観劇してきた作品ではトップコンビが結ばれることが少なかったのです。
(fffなんて、もはや真彩希帆さんは人ですらなかった笑)
(でもfffは大好きです)
しかし、トップコンビがあっさり結ばれてしまうと物語にならないので、その過程ですったもんだがあり、そのすったもんだの過程でトップコンビにむむむ~!ってなってしまうことが多くなってしまうのかなぁ。
と、思いました。
トップ娘役が許せる(?)パターン
さらに話が変わるのですが、先日、12月の潤花ちゃんが観たすぎて、久世星佳さんの『バロンの末裔』を映像で観たんです。
たいへん素晴らしい作品で、これまで観た宝塚作品の中で、もっともストーリーが好きな作品になりました。
これもトップ娘役の風花舞さんはほんとうは弟を愛しているのに兄と結婚する役で……
あれ、わたし、トップ娘役に共感できない!
って言ってもおかしくないストーリーだな………。
でも『バロンの末裔』は大好き……。
うーん……。
きっと、兄も弟もトップの久世星佳さんだからかな!!!(双子で二役)
バロンは一応主人公のエドワードとは結ばれずに終わりますが……でもやっぱ兄のローレンスも久世星佳さんだから、いっか。ってなるというかなんというか……。
エドワードとローレンス、そしてキャサリンは、それぞれの想いをそれぞれが理解した上であの形で終わるからそこにぐっと来るものがあるんですよね……。
キャサリン、ローレンスにエドワードのこと
「愛しているわ」
って言うしなぁ……。
……トップコンビが結ばれるまでの過程はいろいろあり(そりゃそうですね)、それが受け入れられるか受け入れられないかはその時によるんですね……!
すみません、こんなことを言いたかったわけではなかったはずなのだけど…。
『バロンの末裔』愛をもっと早く記事にしておくべきだったな……。
演出と雑感の続き
脱線しまくってしまったので、『川霧の橋』に戻ります!
🌙鳳月杏さん演じる半さんがどうなってしまったのか大変気になります。
彼を止めるものは何もなくなってしまったもんなぁ。せつない。
🌙ひとつの大火事で街並みも変わり、人も変わる。
江戸の大火事は15日に起きるのですが、その後な物語は毎月15日を軸に進んでいきます。
15日になると火災を思い出す舞台上の人々を見て、現代の11日を重ねてしまいました。
🌙ポスターのお衣装が最後の場面まで出てこないことや、劇中は袂しか見えていなかったかわぎり橋の全景が、最後の場面で初めて見える演出、美しいなぁと思いました。
『Dream Chaser -新たな夢へ-』
そして『Dream Chaser』!
”新たな夢へ“とサブタイトルも新たにお披露目です。
お芝居の和物に気合いを入れすぎて、『桜嵐記』の時に観た『Dream Chaser』を再び観られることを失念してました…!
(I'll be backのこと)
(このシーン大好き)
大劇場の月城かなとさん、最高にかっこよかったなぁ…。
しかし大劇場公演観劇時は大いなる事件が。
なんと。わたくし。
1回きりの観劇でアフロを引いたのです。笑
自分で言いますが、なかなかの引きですよこれは。笑
もうアフロのせいで、BTSの月城さんがバチクソかっこよかった以外の記憶をすべて失いました。笑
そして今日着席してからあることに気づきました。
今日はハロウィン。
絶好のアフロ日和であることに!!!
アフロが来たら、どうしよう!!!
。。。どうせならノーアフロが観たい(心の声)
BTSのあとがアフロなことだけは鮮明に覚えていたので、BTSセンターの暁千星さんにきゃー!と思いながら、舞台後方を見守ります。
(大劇場のときは、ここのシルエットからして、おかしかった………。笑)
結果!
アフロではありませんでした!!!
よかった。シルエットがアフロじゃなくてちょっとほっとしてしまいました。笑
青の衣装とても素敵。
美しい。
でも、途中で、
(ここで珠城りょうさん『アフロ』って言ってたな………)
と思い出してしまい、他の記憶はなくしても、アフロの記憶だけは鮮明なのが笑うしかありませんでした……。笑
おそるべし、アフロ…………。
アフロのない中詰もはじめてだし、他の部分は記憶をなくしているしで、初見かな?ってレベルで大変新鮮に拝見いたしました。笑笑
違いとか全然わかんなかった。笑
🌙「Stand by me」のシーンがあった!
このシーン大劇場で観たときあったかな。
ウェンザナイッ♪始まるやん!とイントロでわかった!
影のコーラスは娘役さんは蘭世惠翔さんだったらしい!
探したけど全然発見できなかった~!
とってもきれいですよね。
🌙トップスターさんが舞台にひとり佇むシーンの多いショーだな、と感じました。
でも、月城さんが月組のみんなそれぞれと手を取り合うシーンも多い気がしていて、トップスターの孤高と、月組の団結の双方を感じます。
🌙ショーも観劇回数を重ねてきて、宝塚のレビューのセオリーみたいなものを覚えてきました。
『Dream Chaser』はトップコンビ+2番手スターの3人のシーンがないんだなぁと思いました。あること多いよね。
🌙そしてパレードの衣装!!!
トップコンビと2番手鳳月杏さんの羽根の衣装が変わってた!!!
白地に金、そしてベースカラーがブルーになっていました!
珠城りょうさんと美園さくらさんの時はゴールドだったはずです…!
おふたりともとても黄色がお似合いで、そのイメージにぴったりのフィナーレだった記憶があるので…!
🌙特に海乃美月さんの衣装がかわいくてかわいくて…!!!
前側だけショート丈のブルーのドレス。
かわいすぎる。
透き通るようなブルーは『川霧の橋』の色ともリンクしていて美しかったです。
🌙月城かなとさん、大羽根おめでとうございます!
麗しく美しく、そして完璧にかっこよかったです……!
カーテンコール
大劇場以外の公演はカーテンコールがある、ということも先日の花組で覚えました。
カーテンコールは、月城かなとさんが
「あと3日。1日1日を大切に」
というようなことをおっしゃっていました。
あと3日。
走り抜けていただきたいです。
ありがとうございました!
博多座好きになっちゃったな。
また来られたらいいなぁ。
博多座好きになっちゃったな。
また来られたらいいなぁ。
福岡の夕空、とても美しかったです。