2023.7.22(Sat) 18:00
『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』
at 帝国劇場
行ってきました~!!!!!
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パリ・モンマルトルに今も存在するキャバレー・ムーランルージュ。
ここを舞台にしたミュージカル『ムーランルージュ』。
ついに日本にやってきました!!!
以前から観たいなと思っていたのですが、この公演とにかくチケットが高い!!!
S席17,000円
A席15,000円
B席10,000円
なんです!
B席で5桁なのぉぉぉと悩んではプレイガイドから引き返すのを繰り返していたのですが、ゲネプロの記事で見た豪華絢爛な舞台セットに感動。
これはミュージカルとちゃう。
アトラクションや。
というわけで(割引チケットを見つけたこともあり)今回行くことができました。
友人を誘ったのですが、体調不良で来られずそれだけが残念でした😿
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『ムーランルージュ』はミュージカルを超えたテーマパークだった
そしてやってきた当日!
先ほど“ムーランルージュはアトラクション”と申しましたが、違いました。
ムーランルージュはテーマパークでした。
帝国劇場全体が、訪れた人々をパリ・モンマルトルへと誘うムーランルージュというテーマパークとなっていました。
外観
まず、たどり着いた瞬間目を奪われるのがこの外観!
見たすぎて、雪組観劇の日に外観だけ観に行きました。笑
圧倒されます。
それだけじゃない。
中に入ると……
内装
内装もすごかった。
(写真がなくてすみません)
中に入ると、柱にドーン!のメインキャストがお出迎えしてくれます。
いちばん手前は望海風斗さん!きゃー!
飲食があるのもうれしい。
グッズや飲食のお店の看板もムーランルージュ仕様。
“boutique”と書いてあるんです。
もう、入ってホワイエをうろうろしているだけで、『ムーランルージュ』の世界に入れた気分になり、それだけでチケット代の価値を感じました。
舞台
そして何より素晴らしいのが舞台セットです。
初めて劇場内に入った瞬間の感動を、わたしは忘れないと思います。
ひゃーーーーー
目の前の視界、全部セット!なんです。
ステージの左右には大きな風車と象。
象は劇中でも登場するのですが、主人公・サティーンの楽屋なんですって。
風車はモンマルトルのムーランルージュにもほんとにあるようです。
舞台上にムーランルージュの劇場そのものが再現されてるんです。すごすぎ。
今回舞台上に演者さんがいない間はすべて撮影可だったのですが、これもプロモーションとして大成功だったと思います。
だってこのセット、高額なチケット代の説得力がすごいもん。笑
プレショー
上で“舞台上に演者さんがいない間”と書きましたが、ムーランルージュは開演10分前から“プレショー”があるんです!
これから観劇される方はお早めの着席をおすすめいたします!
公演ドリンク
幕間には公演ドリンクも楽しみました!
レッドティー。
甘さひかえめだったのがうれしかったです!
おいしそうなスティックケーキもあって食べちゃいました。ふふふ
2階
今回1階席だったのですが、2階にも来てみました。
『芳雄のミュー』(WOWOWの井上芳雄さんMCの番組)でも使われていたフォトパネル!
初・帝国劇場!
今回わたしは初の帝国劇場での観劇でした。
改装前最初で最後かも。
帝国劇場そのものも満喫しました!
このステンドグラスにあこがれてたのです~!
改装しなくていいのにな~と思ってしまっています。笑
ストーリー
ここからようやく本編のおはなし。笑
『ムーランルージュ』は、ムーランルージュの花形スター・サティーンと、劇作家クリスチャンの恋の物語。
最初の方はアンジャッシュのコントみたいになってました。笑
ストーリーそのものは、クリスチャンが幼いなぁ…という印象でした。
今回わたしはサティーンとクリスチャンを平原綾香さんと甲斐翔真くんが演じる回を観劇したのですが、甲斐翔真くんは若いのでクリスチャンの幼さに説得力があったのですが、井上芳雄さんはクリスチャンをどう演じてクリスチャンに説得力を持たせていたのか気になります。
あ~!!!望海風斗さん・井上芳雄さん回も観たかった!!!
(全公演ソールドアウト!すごい!!)
舞台セット
すごいのは開演前の舞台セットだけではありません。
劇中の様々な場面を描き出す背景たち。
これの華麗なる転換とその種類もすごかった~!!!!
ムーランルージュの隣の建物の上層階の窓から見えるパリの景色や星空、パリの街並みなど、次々と変わるセットはどれもとても美しかったです。
見応えありまくりでした。
音楽
『ムーランルージュ』は洋楽の有名ナンバーが多数使われているのも大きな特徴。
オープニングが「Lady Marmalade」なんですよね。
それを知ったのも行きたいと思った大きな理由でした。
昔ダンスを習っていた頃、別のグループがこの曲を振付に使っていて覚えました。
カバー曲みたいですが、もしかすると『ムーランルージュ』の曲そのものだったのかも。笑
小学生の時から知らぬ間に『ムーランルージュ』の世界に触れていたかもしれません。笑
ほかにも有名ナンバーがたくさん。
和訳されていてたぶんあれだ~!!!とかも多かったのですが、おそらくエンダァァァァはあった、と、思う!笑
洋楽お好きな方はもっと楽しめると思います!
レビュー
「Lady Marmalade」から始まるオープニング……それはムーランルージュで上演されているレビュー(つまり劇中劇ならぬ劇中レビュー)なのです!
何の説明もなしにレビューから始まります。笑
観客ちょっと置いてけぼり。
しかし宝塚を知るわたし、
よくわからないけど、これは宝塚のショーを観る心持ちで観るっぽいな!
と理解。笑
実際まるで宝塚のショーを観ているかのようでした。
豪華絢爛なセットに華やかな衣装と振り付け。
カンカンやラインダンスまで!!!
めっちゃ宝塚やーーーん
フィナーレ
しかも、急に話が最後に飛びますが、フィナーレがあるんですよ。
カーテンコールじゃなくて。(カーテンコールもあるけど)
宝塚の1本ものでいう、フィナーレ。
劇中での悪役がいいもんになったりして踊り始める、フィナーレ。
めっちゃ宝塚やーーーん
というわけで、宝塚がお好きな方は必ず!楽しめる作品となっております。
キャスト
そしてキャスト!
サティーン、クリスチャンのほかにもダブルキャストがたくさん。
わたしの観劇した回はこの方々でした!
サティーン(平原綾香さん)
平原綾香さんといえば「Jupiter」の深い歌声が有名ですが、話しているときはおっとりしていてかわいいですよね。
圧巻の歌声でした。
日本語詞だけど、母国語が外国語の方のような歌い方をされるな~と思いました。
望海さんが演じるサティーンも観てみたかった……。
クリスチャン(甲斐翔真くん)
クリスチャンは甲斐翔真くん!写真反射していてごめん!
『RENT』で歌がうまくて驚いた甲斐翔真くん。
甲斐翔真くんすごく背が高いんです。
だからこういうヒーロー役がぴったり!!!
クリスチャンの実年齢分からないけれど、等身大のクリスチャンってかんじですごく良かったな。
ハロルド・ジドラー(松村雄基さん)
ムーランルージュの支配人・ハロルド。
松村雄基さん!かっこよかった!
事前に映画を観られない代わりに、WOWOWの『芳雄のミュー』だけ観たんです。
クリスチャンとハロルド役の4人がご出演されていて。
橋本さとしさん、そこでは所ジョージみたいな格好の畑のおじさんみたいだったのに(言い過ぎ?)
柱の扮装写真がかっこよすぎてびっくりしました!!!
反則やろこんなん!!!!(あまりにかっこよくて撮った爆笑)
橋本さとしさんに釘付けですが笑、松村雄基さんのハロルド、とても素敵でした。
サティーンにパトロンを連れてくる張本人ですが、サティーンの身体を心配していて父親代わりみたいな側面もあったのかなぁと思うとじんと来ます。終わったら病院に連れて行くからな😿
トゥールーズ=ロートレック(上野哲也さん)
実在の画家・ロートレック。
実際にムーランルージュに入り浸ってたんだって。
ロートレックの作品はこれまでぴんときた記憶があまりないのですが、今度美術館で出合ったときの見方が変わりそうです。
上野哲也さんは、とてもKing Gnu井口理さんに似てた!笑
デューク(モンロス公爵)(Kさん)
サティーンのパトロン・デューク。
クリスチャンとサティーンの仲を引き裂く悪役ポジション。
……なんだけど、わたしももういい大人だからデュークの言ってることはある程度正論だと思うのよ。笑
クリスチャンの方が幼いなあと思う。
台詞で出てくる過去にしてきたことは極悪非道なんだけど、サティーンにはそういうことしてないしサティーンは大切にされてそうだし。
逆にナイトクラブのスターより同じ社会の中で素敵な令嬢はいるのでは?とそっちが謎だった。笑
お金儲けの手段が黒いのかしらね。
わたしの回はKさんだったんだけど、終わって確認するまでKさんって気づかなかった。笑
やさしそうな雰囲気がヴィラン感を感じさせなかったのかな。
伊礼彼方さんはこないだWOWOWで観た『キング・アーサー』でもこの悪役ポジションだった。笑
サンティアゴ(中井智彦さん)
ニニと恋に落ちるタンゴダンサー。
クリスチャン、ロートレックと行動を共にしてる。
ニニ(藤森蓮華さん)
サティーンのよき友人。
もうひとりは加賀楓さん。モーニング娘。のOGさんだそう。
加賀楓さん、加賀温泉に行ったときに知りました。
藤森蓮華さん、とてもよかった。
金髪ロングのポニーテールがすごくお似合いでした。
ラ・ショコラ(菅谷真理恵さん)
アラビア(磯部杏莉さん)
ベイビードール(大音智海さん)
オープニングのレビューは、ニニとこの3人の「Lady Marmalade」で幕を開けるのですが、オペラグラスで覗いていたわたし、
ぬぬぬ?!
ひとり男性がいる!!!!!
そう、ベイビードールは男性なのです。
大音智海さん、めっちゃかわいかった。
終わってからInstagramフォローしちゃった。
劇中でベイビードールは(おそらく)台詞がなくて、1899年のパリで彼がどのような経緯でレビューに、それも女性の中でたったひとりの男性として出演しているのかは語られません。
彼の存在がドラァグクイーンなのかどうかも、分からない。
しかし、ムーランルージュのカルテットの中でひとり男性が女性と同じ役割を演じているという事実は、2023年、令和の今観てもとても時代の先端を行っているなと感じました。
しかも、その理由が全く語られず、当たり前のようにその場に存在しているのがいいなと思いました。
(便宜上男性、女性と書いていますがこれが多様性の時代の中では前時代的であることは承知の上であえて書いています)
ベイビードールの存在が、ムーランルージュという場所に深みを与えていると思います。
サティーンも壮絶な家庭環境で育ったのちにムーランルージュで歌っていることが台詞で語られているのですが、きっとムーランルージュは、様々な事情がある人々が輝ける“居場所”なのだと思います。
いろいろ書きましたが、とにかくベイビードール、
かわいかったです。笑
さいごに
というわけで、『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』は最高のテーマパークであり、エンターテイメントでした。
その後宙組が忙しかったから余韻が飛びがちだったけれど、改めて振り返るとやっぱりもう一度観たいなぁ。
望海さん、芳雄さんペアが観たい!
みなさん!
おすすめですよっ!!!!!