2021.4.11(Sun)
宝塚歌劇団 雪組公演
「fff ーフォルティッシッシモー」~歓喜に歌え!~
「シルクロード~盗賊と宝石~」
at 東京宝塚劇場
ライブビューイングにて、拝見しました。
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雪組トップスター・望海風斗さん、そしてトップ娘役真彩希帆さんの最後の日。
4月11日が千秋楽なのはずっと覚えていたのですが、わたしのような者が拝見してもよいものかとずっと悩んでいました。
しかし、真彩さんの、もちろん望海さんの最後の日を、何もせずに過ごすのではなく、わたしなりにきちんと見届けたい。
そう思い、人生初のライブビューイングを雪組に、望海さんと真彩さんの最後の日に捧げることにいたしました。
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「fffーフォルティッシッシモー」~歓喜に歌え!~
誠に光栄なことに、1月に一度大劇場で拝見しているこの作品。
その時に感じたのが、
「『fff』は映像化不可能なのではないだろうか?」
ということでした。
舞台上に複数の世界、そして複数の文脈を持たせる、舞台芸術でしか表現できない演出が散りばめられているからです。
実際に、わたしは一度大劇場公演を観ていなければ、文脈を理解するのが難しかっただろうな、と思ったところが多数ありました。
わたしの映像読解力が低いのもあると思うのですが…。
大劇場で拝見したときと同じく、オープニングで舞台上に、
ベートーベンを演じる望海風斗さん、
ナポレオンを演じる彩風咲奈さん、
ゲーテを演じる彩凪翔さん
が揃った段階で号泣。
でもこれ、舞台上での立ち位置もシンメトリーですごく美しかったからこその涙だったので、映像が初見だと泣けていたか分からんな…と思いました。
舞台を引きで観てしまうタイプの悪いところが出たかもしれません。
しかし、映像ならではで咲奈さん、なぎさま、望海さんの順でカッカッカッとアップで抜かれるのはぐっと来るものがありました。
劇場で観劇する時は、オペラグラスのピントを合わせるのがとにかく下手なこともあいまって、全景を観ていることも多いので、アップの多いライブビューイングは視界が狭くなる分表情もしっかり観られて新鮮でした。
映像で、より舞台を拡大して切り取った画を観て改めて感じたことは、
ルイ、けったいすぎる。
笑
オーストリア皇帝との対話のシーン、大劇場で観たときは
「そりゃ~、ナポレオンに捧げる曲を渡せるわけがあらへん!」
とルイ寄りの気持ちでいたのですが、改めて拝見するとあの態度はまずすぎる!
フランツとロールヘンもゲルハルトも、手を差し伸べてくれているのに、ルイはこまったさんだな、と思わずにはいられません。
しかし、ルイのけったいさが霞むくらい、望海さんが素敵です。
とてもとてもかっこいいです。
そして何よりわたしは真彩さんが大好きです。
謎の女ちゃん、舞台上にはいないのに歌があるシーンが多く、もうこの役は真彩さんにしかできないのではないかと強く思いました。
何気ないハミングから通訳のささやき、歌声、メロディー、すべてが素晴らしい。
真彩さん大好きです。
途中の真彩さんのピンクのドレスはミニーちゃんのようでとても気になります。かわいいけど!笑
黒いドレスの真彩さん、ピンクのドレスの真彩さんも素敵なのですが、ラストの真っ白なドレスで望海さんといらっしゃるお姿がいちばん美しいなと思います。
「喜びの歌」、今日も歓喜に歌っていました。
美しかったです。
途中のゲーテの台詞を聞いていると、ナポレオンが現代にいたら…と思わずにはいられません。
現代であれば、地球の裏側にも瞬時に戦術を伝えることができますし、ナポレオンの理想とする欧州連合は今のEUそのもの。(イギリスが離脱したりと色々ありますが)
時代を先取りしすぎたナポレオンの姿が悲しかったです。
ウィーン会議の「会議は踊る、(されど進まず)」は、世界史選択者なら懐かしく感じるフレーズ。
しかし、「時代が逆戻りしてしまった」という台詞に、今のミャンマーの現状が重なり心が苦しくなりました。
音楽と戦術の共通点を探すルイとナポレオンのシーンも素敵でしたし、舞台ならではの表現でそれを魅せているのが美しいです。
「fff」は、哲学的で奥深くて、美しい建築のように緻密な作品だと思います。
わたしは恥ずかしながら、きっと作品の4割も理解できていないような気がします。
でも、綿密に作られた作品という名の建築の、内装に入り込むことは難しくとも、外観だけでもその美しさと奥深さを、充分に感じ取ることができます。
とても好きな作品です。
「シルクロード~盗賊と宝石~」
シールクーロードーーー♪
続いてはショーです。
ショーの読解力がですね、わたくしこれまたさっっっっぱりなくてですね…………!(すみません)
きっと音楽聴いているときについサウンドに耳が行って歌詞が聞こえてないので尚更だと思うのですが………。
大劇場で拝見したときは、オペラグラスの使い方の下手さもあいまって、青いダイヤの行方を全く追えていなかったので、今日は青いダイヤに着目しながら拝見しました。
なぎさまがとても美しかったです。
毛先が青い髪の真彩さんがかわいかったです。
仙台七夕のような衣装の咲奈さん、朝月希和さんのシーンがとても好きです。
あれ七夕じゃなくてアラジンなのかな。
とても美しいです。
真彩さんの歌唱力でバチバチにラップの衝撃、再び。
大劇場では真彩さんに目が奪われて他の記憶がないので、他のところでもいろんな事件が起きていることをやんわりと把握しました(情報量が多すぎてやんわりが限界)
望海さんが青い薔薇を渡すのが咲奈さんなのが素敵ですね。泣きます。
美しかったです。
サヨナラショー
サヨナラショー、初めて拝見しました。
わたしは拝見できた作品も1回ずつで、申し訳ないのですがあまり曲が分からなかったのですが、とても美しかったです。
なぎさまと望海さんの曲、なぎさまのメッセージの時に全く同じシーンが出てきて、
「これさっき観た!」
って思いました。
「Music is My Life」とてもとても素敵でした。
ご挨拶
ご挨拶とカーテンコール、もう色々泣けたのですが真彩さんの笑顔がとにかくとてもかわいくて素敵で……。
大好きです!
ううぅ。。。ってなりました。
望海さんが望海さんで、真彩さんが真彩さんでよかったです。
ご退団は残念だけれど、お見届けすることができてわたしも幸せだなと思いました。
素敵な時間をありがとうございました。