「アウグストゥス-尊厳ある者-」at 宝塚大劇場
2021.4.17(Sat)
宝塚歌劇団 花組公演
「アウグストゥス-尊厳ある者-」
「Cool Beast!!」
at 宝塚大劇場
11時公演を観劇してきました!
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今日は母と!
母との観劇は、2016年の花組公演「ミーアンドマイガール」以来5年ぶり!
(花組なのはたまたまです)
わたしにとっても、その日以来の花組観劇でした。
いやーーーー!
楽しかったーーーーー!
特に、ショーの「Cool Beast!!」が、とっっってもおもしろかった………!
(母に「おもしろかった?かっこよかったでは?」と突っ込まれたので引っかかった方いらっしゃったら申し訳ありません)
でも、すっっっっっごくおもしろかったんです………!
先週まで
「ショーの読解力がない」
と言っていたわたしが「おもしろかった」と言っていることは、目覚ましい進歩なので、お許しいただけたらと存じます………!
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今日は自分に命じたミッションがひとつ。
それは、
“永久輝せあさんを探す!”こと。
永久輝せあさん、FNS歌謡祭のUSAの頃から気になる存在ではあったのですが、気になってすぐに花組に行かれてしまったので、なかなか拝見する機会がなかったんです。
ついに来た花組観劇の機会!
探さねば!というのがミッションでした。
しかし、今回は久々の母との観劇ということで楽しみに準備していたにも関わらず、永久輝せあさんの配役を確認しておくのを忘れるという凡なミスをやらかしました。
その結果、“わたしの好きそうな人!”というぽんやりした判断力でしか永久輝さんを判断できず、最後まで確信が持てないまま終わってしまいました………。
でも、そのぽんやりした判断力でも永久輝せあさんかな?と思ってた人は、きちんと合ってました。
自分の“わたしの好きそうな人!”レーダーはすごいです。雲の中でもターゲットを見つける察知能力。
ぽんやりのおかげで(せいで?)、永久輝せあさんという名の奈落に落ちずに踏みとどまれた気がします。
(後から確認してわかった永久輝せあさん、)とってもかっこよかったです!!!
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ここからは個々に感想を書いていきたいと思います。
いつにも増して楽しかったので、テンションが高いですがお許しいただけますと幸いです。
「アウグストゥス-尊厳ある者-」
ストーリー
「アウグストゥス」は、ローマ史上初の皇帝となり、“尊厳者”を意味する「アウグストゥス」の称号を与えられたオクタウィアヌス(=オクタヴィウス)が主人公。
紀元前のローマを舞台に、殺るか殺られるかの権力争いの中で、彼がいかにして、カエサルの後継者となったのかを描いていく作品です。
世界史と「アウグストゥス」
わたしは世界史選択なので、オクタヴィウス、という言い方に違和感を感じるくらいはオクタウィアヌスという響きになじみがあります。
しかし、覚えているのはアウグストゥスやオクタウィアヌス、カエサルといった単語のみ。
紀元前のローマとエジプトの関係性などは全く覚えておらず、突然のクレオパトラに
「クレオパトラとローマってつながりあったんだっけ?」
と思いながら観てしまいました。
紀元前の移動距離すごいね?
プログラムを観ると、途中の船での戦いは“アクティウムの戦い”だったようで、それ世界史でやったーーーー!って思いました。
世界史選択としては、雪組「fff」で
「会議は踊る(されど進まず)」
が出てきてうれしかったので、「アウグストゥス」では、
「ブルータス、おまえもか」
をぜひとも入れてほしかったです。
期待してしまいました。笑
ポンペイウスの死後から物語が始まるから、「おまえ“も”」という台詞が合わなかったのかなぁ。
今日はぱっとオペラグラスを覗いてみたら、前のわたしのピントの調整が完璧だったのか、オペラグラスの視界がやたら快適だったので、ジェンヌさんについても書いていきたいと思います!
花組のみなさま
柚香光さん(オクタヴィウス)
柚香光さん!
「ミーアンドマイガール」でも実は拝見していた柚香光さん!勝手にお久しぶりです!
とってもかっこよかったです!
オープニング、殺陣のシーンで
「わたし宝塚で初めて殺陣を観るかも!」
なんて思っていたら、オクタヴィウスは剣を持たないという信念を持った青年。
でも、血で血を洗う権力争いは心が痛いですからね、わたしはそんなオクタヴィウスを応援したいです。
わたしの母含め、終演後の周りから聞こえてくる会話を聞いていても、
「アウグストゥスとオクタヴィウスが別にいると思ってた」
って人が多すぎてちょっともったいないなと思いました。
わたしもあらすじを読んでいたので、アウグストゥスが称号の名前だとわかっていたけど、読んでなければアウグストゥスいつ出てくるの?ってなってしまった気がします。(世界史を単語しか覚えてないとこうなる……)
お芝居の時の声がとても好きです。
華優希さん(ポンペイア)
はじめまして(実はミーマイで拝見している)の華優希さん!
とっっっっっっっっても!
かわいかったーーーーーー!!!!!
あまりにもかわいくて、すっかり魅了されて帰ってきました。
やっぱり娘役トップさんをよく観てしまいます。
ご退団残念です…。
そして、少しキリショーに似ているなと思いました。
(母には同意は得られませんでした…)
どちらもとてもかわいいです。
凪七瑠海さん(クレオパトラ)
そして、素晴らしかったのが凪七瑠海さんのクレオパトラです。
THE クレオパトラ でいらっしゃいました。
ぱっつんおかっぱの黒髪があまりにお似合いすぎです。
そして腕がほんとうにほんとうに細くていらっしゃって…。
誠に勉強不足ながら、凪七瑠海さんがご出演されていることを存じていなかったので、第一印象は完全に、
でした……すみません……。
(でも、母にも同意を得られました。似てる!)
一応、紫吹淳に似てるこの方は凪七瑠海さんに似ている………と思ってはいたのですが、出演されているかの確証が持てず……。
でも、途中のクレオパトラの歌唱のシーンで、あまりに爆裂に歌がお上手なので、
この方は絶対に専科だ。
絶対に凪七瑠海さんだ。
と思いました。
あのクレオパトラの登場シーンで、「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」のキャロル(朝美絢さん)を思い出したのはきっとわたしだけではないはずです………!
あのシーン全体的にすごかったですよね。
素晴らしかったです。
そういえばすぽーん!って黒髪のウィッグ飛んでいったよね。すぽーん!って。あれ超びっくりした。
でもあのあとふつうにおかっぱに戻ったよね。
今の今まですぽーん!事件忘れてたわ。
あれなんだったの?
被り物がおかっぱだと入らないとか?
今唐突に思い出してとまどっています。笑
エジプトの衣装もとても美しかったです。
とてもとてもお似合いでした。
凪七瑠海さん以外にこのクレオパトラを演じられる方はいらっしゃるのか………?と思わずにはいられませんでした。
瀬戸かずやさん(アントニウス)
瀬戸かずやさん。
今作でご退団ということで残念です…。
アントニウス、母が「アントニー」と呼びまくるので、わたしはマテンロウの方のアントニーしか出てこず辞めてくれえええって思いました。笑
アントニーという呼び方は正しいので、わたしがオクタウィアヌスって言ってしまうようなもんなんやろうけども笑
水美舞斗さん(アグリッパ)
母もわたしも2人して、
「かっこいい~~~~~!!!!!」
って帰ってきたのが、水美舞斗さん!
かっこよかった~~~~~~~!!!!!!
花組のみなさん、みんな王道にかっこいい方ばかりで衝撃を受けました。
みんなかっこいい。花組すごい。
プログラムを買ったら、プログラムのインタビューのお写真もかっこよくて、わたしは母に3回は
「かっこいい~~~~~!」
って言いました。めっちゃかっこいい。
かっこいいしか言ってなくてすみません笑
永久輝せあさん(ブルートゥス)
そして永久輝せあさん!!!
確証は持てなかったけど、ブルートゥスだと思ってました!!
やっぱりそうでした!
かっこよかったです!!!(永久輝さんについてはショーで詳しく………)
他のみなさん
夏美ようさんのカエサルはTHE カエサル!でした。
すごく威厳があってすごかったなぁ。
オクタヴィウスの姉、オクタヴィアの音くり寿さんもとても素敵でした!
ショーで特に思ったのだけれど、音くり寿さん、歌が上手だったなぁ。
男役さんも娘役さんもおいしい役が多く、とても素敵な作品だなと思いました。
みんな輝いてほしいです。
お芝居
「アウグストゥス」は、ミュージカルというよりは重厚なお芝居だったなぁと思いました。
すごく“間”を大切にされていたのが印象的です。
宝塚でこれだけ間をとりながらお芝居をされている作品を、わたしは初めて観たかもしれません。
世界観
物語はローマとエジプトが舞台です。
世界観がそれぞれにとても素敵でした。
ローマの衣装の色味は「ロミオとジュリエット」を思い出したけれど、冷静に考えたらどちらもイタリアのお話なのか。
ターコイズブルーというのでしょうか、少しくすんだブルーの衣装がとても素敵です。
全体的にくすんだ色味のローマとは対照的に、ピカピカのエジプトの世界観もこれまた美しいです。
宝塚でエジプトが題材になるのは珍しいのかな?とても新鮮でした。
舞台
宝塚という名の総合芸術が好きなので、ついつい気になってしまうのが舞台装置や照明。
B席だとくるくる回転する舞台や、せり上がったり沈んでいく奈落の様子がよく見えます。
途中から奈落がずっと凹んでいるのが見えていて、これどうなるんだろう?
あ!○○が△△を殺して下に落ちていくのかな?なんて考えていたら、横たわる□□がせり上がってきました。
炎の演出、リアルだったなぁ……。
プロジェクションマッピングは「アナスタシア」や「fff」に比べると少なめだった気がします。
今回から初?前からあったっけ?と思ったのが、スポットライト。
まるではなく、四角の形で照らすことができるものがあるんです。
今日は舞台の床が真四角に照らされているシーンをとてもたくさん拝見しました。
前からあったっけ?
美術館の絵画の展示で時々使われているのを見ますが、宝塚で気づいたのは今日が初めてでした。
どんどん進化していくのを観るのもおもしろいです。
宝塚大劇場、奈落がとっても多いので、舞台裏や舞台下がどうなっているのか、一度観てみたいです~!
オーケストラ演奏再開!
そして!何より今回うれしかったのがオーケストラ演奏の再開です。
オーケストラピットは、指揮の方以外はふたがしまっていましたが、それでもオーケストラの音の迫力は最高にかっこよかったです!!!
音楽を聴いているだけで心が逸ります!
エンディング
血で血を洗う権力争い、とにかく主要人物がばたばたと命を落としていく………というか、命を落とさないことには物語が進んでいかない物語というか。
オクタヴィウスの周りに最後まで生き残った人が少なく、アウグストゥスの称号を得て、新しさ時代の始まりのはずなのに、どこかオクタヴィウスの孤独を感じるエンディングだったように感じました。
ちょっとしたどんでん返しがあるので、結末を知っている状態でもう一度観劇すると、また見方が変わる気がします。
しかし、華優希さんがご退団というのに、柚香光さんとの関係性はこのエンディングでいいのかしら………?と思ってしまいました。
結ばれるお話ではない、という意味では「fff」の望海さんと真彩さんもそうでしたが、これは…………。
しかし、華優希さんがとっっっっってもかわいかったので、いいことにします。
ローマ、そしてエジプトの世界が美しい作品でした。
長くなり過ぎたのでお芝居とショーで分けます!
果たしてわたしは“永久輝せあさんを探す!”ミッションを達成できたのか?
後半へ続く!!!